当教室のメソッド~移動ドでこそ「わかる」ジャズギター演奏の論理

当教室では、誰にとってもなじみ深いと同時に調性システムそのものの表現でもある「ドレミファソラシド」すなわち移動ド階名唱法を使ってこそ可能になる「ジャズ演奏法のもっともよい説明」をきわめて論理的に示しながらじっくりとレッスンを進めることで、初心者からプロ・レベルまでの多くの生徒さんを「本当にわかって弾く」という境地にまで導いてきました。そこで、特にジャズギターあるいはボサノバギターを専攻なさる生徒さん(スカイプ・レッスン受講生を含みます)に対して、教材テキスト『移動ドでこそ「わかる」ジャズギター演奏の論理(全188ページ)』をレッスン開始時に(現時点では)無料で配布しています。これによりレッスンの予・復習や全体像の確認をして頂けます。ここでは以下にそのアウトラインを示します。

Ⅰ メロディを弾く

移動ド階名唱(以後階名唱といいます)が調性システムの理解と表現の双方において威力を発揮するすぐれたツールであることを理解します。
階名唱で考えればギター指板上の理想的なスケール設計が可能になり、メロディの弾き方もキチンと理論化できることを学びます。

1 移動ド階名唱法~音名と階名を使い分ける
2 階名で調号を導く
 2-1 ♯系
 2-2 ♭系
3 階名で音程を理解する
4 階名でスケールを作る
 4-1 5つのスケール・タイプ
 4-2 「スケール・タイプ×ポジション=キー」対応表
 4-3 スタンダード曲を階名唱する

Ⅱ コードを弾く

当教室ではコードをコード・トーン階名で呼ぶという新機軸を打ち出しています。
そうすることで、コードの本質や扱いかたを明快に理解できます。
また、バロック期以降「退化」の一途をたどってきたコード転回技法を階名唱の視点から復活させるべくその新たな方法を学びます。当教室自慢のマニアックなテーマです。

1 階名でコードを扱う
 1-1 3和音
 1-2 7の和音
 1-3 コード種類ごとの階名解釈可能性・ver.0.9
2 ⑥弦~③弦を使用した3×2=6つの3声体コード・フォーム
3 7の和音による5度進行
 3-1 5度進行を階名でみる
 3-2 6つのコード・フォームによる5度進行
 3-3 12の長調における7の和音による5度進行
4 短調
 4-1 短調Ⅴの長和音化
 4-2 ハーモニック・マイナーは存在しない
 4-3 コード種類ごとの階名解釈可能性・ver.0.99
 4-4 12の短調における7の和音による5度進行
5 転回ルネサンス~コードの転回と拡張は同じ操作である
 5-1 7の和音の4つの転回形
 5-2 平行和音を作ってコードを転回する
 5-3 転回形コード・フォーム
  5-3-1 ⑥弦ベース/オープン・ヴォイシング
  5-3-2 ⑤弦ベース/クローズド・ヴォイシング
 5-4 裏コード
 5-5 11の和音
6 使用弦を変更してコードを弾く
 6-1 ⑤弦~②弦を使用した[基]コード・フォーム
 6-2 ④弦~①弦を使用した[基]コード・フォーム
 6-3 階名による理想的コード・ブック
  6-3-1 理想的コード・ブック/オープン・ヴォイシング・バージョン
  6-3-2 理想的コード・ブック/クローズド・ヴォイシング・バージョン

Ⅲ ハーモナイゼーション~メロディとコードを同時に弾く

メロディとコードの知識を総動員した論理的かつ実践的なハーモナイズの考え方と手法を学び、独奏や伴奏での大幅なスキル・アップを目指します。
出来合いのコード・フォームに頼らず自在にコード・トーンをヴォイシングする面白さを学んで頂きます。

1 ハーモナイズド・ベースラインにおける4つの方針
 1-1 オルタネート・ベース
 1-2 ウォーキング・ベース
 1-3 保留または順次進行するベース・ライン
  1-3-1 5度進行
  1-3-2 3度進行
   1-3-2-1 内部変換方式
   1-3-2-2 6の和音挿入方式
  1-3-3 2度進行
  1-3-4 完全1度進行
 1-4 循環コード・ⅴ度ペダル・ポイント
2 メロディをハーモナイズする
 2-1 テーマ・メロディの厳格な階名唱
 2-2 倚音(いおん)
 2-3 オープン・ヴォイシングとクローズド・ヴォイシングの関係

Ⅳ アドリブをする

「アドリブを論理的にやればこうなる」ということを明快に示した例題を、順を追って学びます。アドリブといっても、厳密に論理的に設計されたそれら例題に自由に弾く場面はありません。逆説的ながら、そのことによってこそアドリブが「誰にでも弾ける」ものになります。
当教室では「理論」と「技法」をキチンと区別し、論理的な必然性のない「技法」の領域にはあえて踏み込まないように注意したレッスンをしています。
そしてもちろん、これら例題群を実際に弾けるようになった暁にはちゃんと「自在に弾く」道筋が見えてくる仕掛けになっています。レッスンの最終段階では、調設定に関する思考の奥義にまで達して頂きます。

1 調関係を意味的にとらえる
 1-1 近親調と副次固有和音
 1-2 同主調と準固有和音
2 合理的アドリブ練習法
 2-1 あらかじめ音型を決めておく
  2-1-1 半音階部分を取り出して弾く
  2-1-2 リズム型も決めておく
 2-2 おだやかな調設定によるアドリブ
  2-2-1 近親転調タイプのスタンダード曲
   2-2-1-1 調設定
   2-2-1-2 スケール・チェンジ設計
   2-2-1-3 実際にアドリブしてみる
  2-2-2 標準転調タイプのスタンダード曲
    2-2-2-1 調設定
    2-2-2-2 スケール・チェンジ設計
    2-2-2-3 実際にアドリブしてみる
  2-2-3 特殊な転調タイプのスタンダード曲
    2-2-3-1 調設定
    2-2-3-2 スケール・チェンジ設計
    2-2-3-3 実際にアドリブしてみる
 2-3 短調Ⅴ部分でソ♯を使う
  2-3-1 ディミニッシュ・セブンスのアルペジオを実現する
  2-3-2 ソ♮とソ♯を併用する
3 ディミニッシュ・セブンス問題
 3-1 ディミニッシュ・セブンス・コードとはなにか
 3-2 問題解決のアルゴリズム
 3-3 問題解決の公式
4 メロディック・マイナー調の導入
 4-1 メロディック・マイナー・スケール
  4-1-1 5つのスケール・タイプ~メロディック・マイナー・バージョン
  4-1-2 ホール・トーン・スケールとコンビネーション・オブ・ディミニッシュ・スケール
 4-2 メロディック・マイナー・コード
  4-2-1 メロディック・マイナー・コードの種類とそのコード・トーン階名
  4-2-2 理想のコード・ブック~メロディック・マイナー調バージョン
   4-2-2-1 オープン・ヴォイシング・バージョン
   4-2-2-2 クローズド・ヴォイシング・バージョン
 4-3 コード種類ごとの階名解釈可能性・ver.1.0
5 近親競合する調解釈をめぐる深めの考察
 5-1 2つの予備知識
  5-1-1 コード・ファンクション
  5-1-2 モード
   5-1-2-1 教会旋法改め教会調
   5-1-2-2 メロディック・マイナー・モード
 5-2 明るいサブドミナント解釈のすすめ
  5-2-1 トニック系コードのサブドミナント解釈
  5-2-2 近親競合δ(デルタ)とε(イプシロン)
   5-2-2-1 δ近親調解釈推奨のドミナント・セブンス・コード三羽ガラス
   5-2-2-2 じつは同じコード…δ近親調解釈推奨の三位一体コード
 5-3 ドミナント・セブンス・コードに対する暗い解釈のすすめ
  5-3-1 じつはミソ♯シレ解釈にすぎないものたち
   5-3-1-1 ハーモニック・マイナー・パーフェクト・フィフス・ビロー
   5-3-1-2 ドミナント・セブンス・シャープ・ナインス・コード
  5-3-2 オルタード改め裏コード・レファ♯ラド解釈
  5-3-3 裏コード・ソシレファ解釈

Ⅴ ブルースを究める

論理の果てにあると思われがちなブルース・ハーモニーについては、教会調という概念を導入することでその最良の説明が可能になります。
ブルースに固有の論理は存在しないことを結論し、階名操作へと差し戻します。

1 ブルースとはなにか
 1-1 ブルースも階名で考えれば「わかる」
 1-2 ドミナント・セブンス・コードの階名解釈可能性/フルスペクトル・バージョン